伝統芸能と伝統工芸

【市指定:無形民俗】友利獅子舞い~ともりししまい~

友利獅子舞い

獅子の起源については不明だが、古老の話によれば、約250年の歴史があるという。昔は疫病・火事・旱魃等がおこるとすべて悪霊の仕業であると思い、村人達は総出で三尺程の棒を持ち、獅子を先頭に道端の石垣や草木を叩ながら部落内の道を隈なく廻った、と伝えている。1830年頃から災害の発生しやすい夏8月頃に魔除け[…] 続きを読む ⇒

【市指定:無形民俗】うるかクイチャー

うるかクイチャー

クイチャーは、宮古全域に古くから踊り継がれてきた野外の集団円陣舞踊である。「声合わせ」「神の魂を乞い願う」ともいわれ、願いが成就した時の喜びを老若男女が心を一つにして表現していくものである。もともとは、御嶽で豊年を祈願し、雨乞いをするのが習わしであったが、村の青年男女が寄り合い、歌い踊るようになった[…] 続きを読む ⇒

【市指定:無形民俗】友利クイチャー~ともりくいちゃー~

クイチャー

昔、ブンミャー(村番所)で機織りさせられた女性等は、リーフに織り成す白波が上布の模様に見える事から、小浜の砂が粟になれとの願いをこめてクイチャーアーグに仕上げたという。昼間の労働から開放された若者達は夜の巷に集まり、面白おかしく男女の様子まで歌い踊ったりしたという。 友利のクイチャーは、最初にマキャ[…] 続きを読む ⇒

【市指定:無形民俗】池間島のミャークヅツ~いけまじまのみゃーくづつ~

池間島のミャークヅツ

毎年旧暦8月~9月の甲午(きのえうま)の日から3日間にわたって、4ヵ所のムトゥ 「真謝(まじゃ)・上げ桝(あぎます)・前(まい)ぬ屋(やー)・前里」を中心に行われる池間島最大の祭祀である。各ムトウの祭儀は、数え年55歳以上の男性で構成されるムトゥヌウヤ達を中心に年齢階梯的組織で運営される。期間中、各[…] 続きを読む ⇒

【県指定:有形民俗】ウイピャームトゥの祭場~ういぴゃーむとぅのさいじょう~

ウイピャームトゥの祭場01

砂川集落の南方の上比屋山遺跡内にあるマイウイピヤー・クスウイピャー・ウイウスの籠(こも)りの儀礼に用いられる3棟の家屋は、祭場内の石垣などとともによく保存されていて、宮古の村落祭祀を理解するうえで極めて貴重である。3棟とも側面が琉球石灰岩の石積みで、高さ120~130cm程度の軒の低い造りである。そ[…] 続きを読む ⇒

【国指定:選定無形民俗】野原のマストリャー~のばるのますとりゃー~

野原のマストリャー

旧暦8月15日に、上野地区野原(のばる)で行われる豊年祭である。午前中、大グスク内の拝所で婦人が祈願し、夕方には、4か所のマスムトゥ(貢租を集めた場所)で、酒・肴を囲んで男たちが直会をする。公民館の広場では、青年男子による棒術4組と、婦人の踊りが演じられる。婦人の踊りは数列縦隊になり、前列はくば扇、[…] 続きを読む ⇒

【国指定:無形民俗】宮古のクイチャー~みやこのくいちゃー~

宮古のクイチャーは、宮古諸島各地に伝承されている集団の踊りである。豊年祭や雨乞い等の機会に、また、随時娯楽として、集落ごとに生き生きと踊られてきた。 クイチャーは、通常野外で男女が輪になって歌い踊るものである。皆で声を合わせて歌いながら、円陣をつくり両手を前後左右に振り、大地を踏みしめ跳びはねる動作[…] 続きを読む ⇒

【国選定:選定保存技術】苧麻糸手績み~ちょまいとてうみ~

苧麻糸手績み01

苧麻糸手績みは、苧麻(からむし・イラクサ科の多年草・ブーともいう)の繊維を手績み(繋(つな)ぐことの意)して糸を製作する技術である。苧麻糸は、宮古上布等の織物の主要な原材料である。茎の表皮から繊維をとって細く裂き手で績み長い糸を作る。緯糸(よこいと)は、細く裂いた繊維の根元と先端とを撚(よ)り合わせ[…] 続きを読む ⇒

【伊良部】イラウタオガニ

イラウオタガニ

タオガニは、唐金という人が、これまで歌い継がれていた古謡を初めて整理、歌い伝えたと言われている。また、イラウタオガニと宮古トーガニとは旋律がことなる。イラウタオガニは、お祝いの座や酒座でよく歌われますが、歌の主題は、自然、恋愛、親孝行、教育、情け等に関するものを即興で表現している。現在大衆化している[…] 続きを読む ⇒

【市指定:無形民俗】佐良浜ミャークヅツ~さらはまみゃーくづつ~

佐良浜ミャークヅツ

佐良浜ミャークヅツは、旧暦8月、9月の甲午(キノエウマ)の日から4日間「ムトゥ」を中心に、佐良浜の人達総出で盛大に行われる祭りである。ミャークヅツを行っているのは、池間島、平良・西原地区の三地域である。初日を「アラビ」・2日目を「ンナカヌヒー」・3日目を「アトヌヒー」・最終日を「ブートイビー」と呼ん[…] 続きを読む ⇒