文化財紹介

【市指定:有形民俗】山川ウプカー~やまがーうぷかー~

山川ウプカー

山川集落から北へ500m程の所にある湧泉である。「雍正旧記」(1727年)に「山川但洞川。堀年数不相知」と記され、間切時代から知られている湧泉である。ウプカーの水源は近在の住民の飲料水源として上水道の全面普及(1965年)まで重要な役割りを担ってきた。ウプカーの水は下の海浜に流れ肥沃な土地を形成して[…] 続きを読む ⇒

【市指定:無形民俗】池間島のミャークヅツ~いけまじまのみゃーくづつ~

池間島のミャークヅツ

毎年旧暦8月~9月の甲午(きのえうま)の日から3日間にわたって、4ヵ所のムトゥ 「真謝(まじゃ)・上げ桝(あぎます)・前(まい)ぬ屋(やー)・前里」を中心に行われる池間島最大の祭祀である。各ムトウの祭儀は、数え年55歳以上の男性で構成されるムトゥヌウヤ達を中心に年齢階梯的組織で運営される。期間中、各[…] 続きを読む ⇒

【県指定:天然記念物・植物】国仲御嶽の植物群落~くになかうたきのしょくぶつぐんらく~

国仲御嶽の植物群落

国仲集落の東200m、伊良部中学校の東隣りにある。正面の鳥居から幅約1.5m、長さ約90mの参道があり、その奥に約10m四方の石垣で囲まれた広場がある。広場には壁が石積みで屋根がコンクリートスラブ打ちでできた祠(ほこら)があり、祠(ほこら)の左右には獅子像がある。 周辺には胸高直径25~45cmのフ[…] 続きを読む ⇒

【市指定:有形民俗】野加那泉~ぬがながー~

野加那泉

野加那泉は、比嘉部落の西側およそ500mの小字野加那佐事にある湧泉である。この泉は、琉球石灰岩の切り石で積まれた直径約5m・短径約4m・高さ約0.7mの半楕円形で、その北側壁の三分の一ほどの高さから清水が湧き出ている。二段構えに作られた構造の北側は飲料水、南側は牛馬洗い用に利用され、尚、使用後の水は[…] 続きを読む ⇒

【県指定:天然記念物・植物】東平安名岬の隆起珊瑚礁海岸風衝植物群落~ひがしへんなみさきのりゅうきさんごしょうかいがんふうしょうしょくぶつぐんらく~

東平安名岬の隆起珊瑚礁海岸風衝植物群落01

宮古島の東端太平洋に突出した東平安名崎は、環境によく適応した特殊な植生と分布の限られた植物が生育する学術上貴重な岬である。長さ約2km・幅約250m・高さ約20mの琉球石灰岩よりなる台地状の地形をなしている。植物は潮風等のきびしい環境にさらされ風衝地特有の植生を発達させている。 特にテンノウメの優占[…] 続きを読む ⇒

【市指定:建造物】瑞福隧道~ずいふくずいどう~

瑞福隧道

戦前、比嘉下の島(すたのすま)・池原底(いけばるずぅく)・福地原(ふくちばる)・加治道(かじどう)一帯は湿地帯で、大雨のたびに大きな水溜まりとなった。特に池原一帯は湖のように2、3ヶ月も水が溜まり、農作物に甚大な被害を与えた。地勢は海岸地帯が高く排水路による水はけは不可能視されていた。 当時の瑞慶覧[…] 続きを読む ⇒

【県指定:天然記念物・動物】ミヤコサワガニ

ミヤコサワガニ

ミヤコサワガニは、甲幅が3㎝程度の宮古島固有のサワガニであり、渡嘉敷島産のオオサワガニに近縁であると考えられている。水中で活動することが多く、夜行性で陸産貝類や水中の有機物を摂食する。サワガニ類は、陸水もしくは陸上のみで一生を終え、海水中では生息できない。 宮古島はかつて海面下に水没し、その後他の陸[…] 続きを読む ⇒

【県指定:天然記念物・動物】宮古馬~みやこうま~

宮古馬

宮古馬は体の高さが120cmくらいの小型の馬で、頭が大きい割には胴体の後部は貧弱である。足は強く、ひずめは太くて堅い。毛色は糟毛で多く、鹿毛や栗毛も見られる。性質はおだやかで、体は丈夫、病気にも強く、粗食に耐えるなどの特徴を持っている。宮古馬はどこから持ち込まれたのかは不明だが、長い歴史の中で農耕そ[…] 続きを読む ⇒

【市指定:史跡】ヌドグビアブ

ヌドグビアブ

ヌドクビアブは、カナマラアブから南西方向に1.5km程の森の中にある。深さは22m程で、洞口は2カ所にある。大きな洞口は幅3m、長さ25mで北東側から階段で降りることができ、もう一つの洞口は、天然橋でくぎられ幅3m、長さ7mの大きな井戸状の縦穴になっている。 階段から洞底に降りると、広間になっていて[…] 続きを読む ⇒

【県指定:史跡】スムリャーミャーカ

スムリャーミャーカ

来間集落の南約800mにあるスムリャー(長間家)一族のミャーカ(巨石墓)で、古くは来間大殿ミャーカ、近代にはグンソーミャーカとも呼ばれ、大正時代まで使用されていたという。東西約9m・南北約6.5mの長方形で、高さは2.5mある。上は、3.5m×3mの大きさの板状の石でおおわれている。柱となっている石[…] 続きを読む ⇒