市関係

【市指定:有形民俗】ぐすくべのアギイス(力石)

ぐすくべのアギイス(力石)

戦前は各集落で青年による力試しが盛んに行われていた。角力もその一つであるが、今日でいう重量上げに相当するのが「アギイス(力石)」である。各集落の青年会場(現公民館)には大小二個のアギイスが備えられていた。娯楽の少ない昔は、農作業を終えた青年らが三三五五集まり、アギイスで力試しを行っていた。大きな石は[…] 続きを読む ⇒

【市指定:典籍】本村家「報本」碑~もとむらけ「ほうほん」ひ~

本村家「報本」碑

この「報本」碑の書は、尚泰王時代の三司官向有恒(宜湾親方朝保)が、一門(向裔氏)である下地頭職向朝祥(本村朝祥・在任1851~76年)に贈ったものである。 この碑がどこで造られ、どこで彫刻されたか明らかでない。碑は直方体の石材を用い、右上より「同治甲子仲冬穀旦、向朝祥敬建、報本、向有恒書」の文字が刻[…] 続きを読む ⇒

【市指定:建造物】平良第一小学校の正門と石垣~ひららだいいちしょうがっこうのせいもんといしがき~

平良第一小学校の正門と石垣

平良第一小学校の石垣は、1932(昭和7)年頃に築かれた石垣と考えられており、建築後73年は経過している。現在、学校の敷地を囲っていた石垣のうち南側は校地拡張の為に無くなっているが、当時の正門を含む3辺の石垣は保存状態も良く残っており間知積みや布積み等、当時の石造建築技術の水準の高さを知ることが出来[…] 続きを読む ⇒

【市指定:建造物】西ツガ墓~にしつがばか~

西ツガ墓

益茂氏(ますもうじ)一門の墓は、東西二つ並列しており、いずれも“ツガ墓”と俗称されている。ツガとは升の意で、ツガ墓とは升のように真四角という意でも語られているが、他方、多くの人夫をやとい、石一升掘るのに粟一升をようしたということでツガ墓というとの伝承もある。岩盤を掘りおろしてつくられており、アーチ門[…] 続きを読む ⇒

【市指定:建造物】久松ミャーカ(巨石墓)群~ひさまつみゃーか(きょせきばか)ぐん~

久松ミャーカ(巨石墓)群

みゃーかは、久貝、松原両字にまたがって、かつては多数あったと推定されるが、現在確認できるのは4基である。みゃーかについて久松では古くから“ぶさぎ”とよびならわしている。稲村賢敷(いなむらけんぷ)・金子エリカ両氏の研究報告があり、創建は14~16世紀ごろと推定される。 稲村説「宮古在来の風葬墓地(ふう[…] 続きを読む ⇒

【市指定:有形民俗】七又のミーマガー~ななまたのみーまがー~

七又のミーマガー

七又集落から東南へ600m程の崖下にある湧泉である。七又地区は湧泉に乏しく、飲料水源の確保には想以上の困難を極めたとみられる。当泉は崖下にあるため岩伝いに降りなければならず、水運搬はかなり重労働であったことが予想される。 明治の末頃、住民は岩盤を削ったり、岩石をはめ込んだりして階段をつくり、その通路[…] 続きを読む ⇒

【市指定:有形民俗】山川ウプカー~やまがーうぷかー~

山川ウプカー

山川集落から北へ500m程の所にある湧泉である。「雍正旧記」(1727年)に「山川但洞川。堀年数不相知」と記され、間切時代から知られている湧泉である。ウプカーの水源は近在の住民の飲料水源として上水道の全面普及(1965年)まで重要な役割りを担ってきた。ウプカーの水は下の海浜に流れ肥沃な土地を形成して[…] 続きを読む ⇒

【市指定:無形民俗】池間島のミャークヅツ~いけまじまのみゃーくづつ~

池間島のミャークヅツ

毎年旧暦8月~9月の甲午(きのえうま)の日から3日間にわたって、4ヵ所のムトゥ 「真謝(まじゃ)・上げ桝(あぎます)・前(まい)ぬ屋(やー)・前里」を中心に行われる池間島最大の祭祀である。各ムトウの祭儀は、数え年55歳以上の男性で構成されるムトゥヌウヤ達を中心に年齢階梯的組織で運営される。期間中、各[…] 続きを読む ⇒

【市指定:有形民俗】野加那泉~ぬがながー~

野加那泉

野加那泉は、比嘉部落の西側およそ500mの小字野加那佐事にある湧泉である。この泉は、琉球石灰岩の切り石で積まれた直径約5m・短径約4m・高さ約0.7mの半楕円形で、その北側壁の三分の一ほどの高さから清水が湧き出ている。二段構えに作られた構造の北側は飲料水、南側は牛馬洗い用に利用され、尚、使用後の水は[…] 続きを読む ⇒

【市指定:建造物】瑞福隧道~ずいふくずいどう~

瑞福隧道

戦前、比嘉下の島(すたのすま)・池原底(いけばるずぅく)・福地原(ふくちばる)・加治道(かじどう)一帯は湿地帯で、大雨のたびに大きな水溜まりとなった。特に池原一帯は湖のように2、3ヶ月も水が溜まり、農作物に甚大な被害を与えた。地勢は海岸地帯が高く排水路による水はけは不可能視されていた。 当時の瑞慶覧[…] 続きを読む ⇒