【伊良部】イラウタオガニ
タオガニは、唐金という人が、これまで歌い継がれていた古謡を初めて整理、歌い伝えたと言われている。また、イラウタオガニと宮古トーガニとは旋律がことなる。イラウタオガニは、お祝いの座や酒座でよく歌われますが、歌の主題は、自然、恋愛、親孝行、教育、情け等に関するものを即興で表現している。現在大衆化している「伊良部トーガニー」は1960年代、国吉源次氏によって歌われ、普及していったものである。伊良部では、各字地域で抑揚や旋律に若干の違いがあり、「サーダヤウ」「フンナカヤウ」「イラウヤウ」等で歌われていた。
宮古を代表する叙情歌で、へ短調、変ハ短調で主に歌われている。現在受け継がれている歌詞、歌い方は、九つである。
伊良部地区では、9月15日の晩「いらぶトーガニー大会」を開催して普及、継承に努めている。