【市指定:天然記念物・自然】島尻のマングローブ林~しまじりのまんぐろーぶりん~
マングローブ林は熱帯、亜熱帯地方の海岸や河口の汽水域(海水と淡水が混ざり合う水域)の泥土に生育する常緑低木・高木の一群である。日本では南西諸島に数種が分布し、鹿児島県喜入が北限とされている。
沖縄県内では、4科6種が分布し、八重山6種・宮古5種・沖縄本島4種の分布が確認されている。島尻のマングローブ林は、島尻集落の西方の奥行き約1kmの入江(バタラズ)に発達し、宮古諸島内で最大規模の群落を形成しており、ヤエヤマヒルギ・オヒルギ・メヒルギ・ヒルギモドキ(※ヒルギモドキは現在確認されていない。)及び宮古を北限とするヒルギダマシの3科5種が確認されている。
宮古に分布するすべてのマングローブが観察でき、湧水が流れこむ地域で群落を発達させて植物地理学上重要である。マングローブ林は「海の森」とも呼ばれ、特殊な生態系を持つ。その生態系内の「食物連鎖」を児童・生徒が学習するのに最適な場所でもあり、環境保全の面からも適切に保護する必要がある。
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