【市指定:天然記念物・地質】大竹中洞穴~うぶたけなかどうけつ~


大竹中洞穴

佐和田線と基幹農道との交差点の東北側500m程の所、土地改良区内にある。1977(昭和52)年12月18日、琉球大学の野原朝秀教授等によってミヤコノロジカの化石片が発見され、1999年3月には、人の歯の化石も見つかっている。大竹中洞穴は杓文字(しゃもじ)型をした広い陥没ドリーネの崖面にあり、この横穴洞ドリーネの形成は伊良部島の地質学上貴重なところである。

170万年前から120万年前は、宮古列島は大陸と陸続きになっており、大陸から、シカ・ゾウ・イノシシ・リュウキュウケナガネズミ・ハブ等が渡ってきたと考えられている。また、5万年前から6万年前には隆起運動が活発になり、宮古列島が隆起珊瑚礁の島として存在してくる。その後2万年程前にも大陸と陸続きになる。その頃、いろんな生き物や現生人類(新人)が、大陸から渡ってきたと考えられている。
この洞穴は、人類の移動を考える上でも貴重な遺跡である。



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