【市指定:無形民俗】友利クイチャー~ともりくいちゃー~


友利クイチャー

昔、ブンミャー(村番所)で機織りさせられた女性等は、リーフに織り成す白波が上布の模様に見える事から、小浜の砂が粟になれとの願いをこめてクイチャーアーグに仕上げたという。昼間の労働から開放された若者達は夜の巷に集まり、面白おかしく男女の様子まで歌い踊ったりしたという。

友利のクイチャーは、最初にマキャーブドス(巻円陣)を踊る。踊手全員が円陣を作り、体は円の中心に向かって足を交互に踏みながら手拍子を取ってクイチャーアーグを歌う。歌が終わると全員右に向きを変え囃しながら4、5番程度踊る。その後、クイチャーに移るが、これも、マキャーブドス同様体は円の中心に向かって歌う。歌が終わると、今度は、向きを左に変え囃しながら威勢よく大地を踏み鳴らして踊る。
友利のクイチャーは男踊り、女踊りの別はなく、男女一緒に大地を踏み鳴らして踊る威勢の良さが特徴である。