【市指定:史跡】祥雲寺の石垣~しょううんじのいしがき~


祥雲寺の石垣

祥雲寺は薩摩藩の建議で1611(万歴39)年山月和尚によって開山された。当時の寺域はどの程度であったかさだかではないが、1685(康熙24)年になって住職の輪番制(3年交替)を設けているところから、寺域もしだいに整備されてきたものと推定される。
「球陽」は1696(康熙35)年の大地震の際、寺院等の石垣が崩れたことを記しており、このころすでに祥雲寺に石垣があったことを示している。18世紀初頭、宮古では全域にわたって大規模な土木工事が進められており、このとき祥雲寺の石垣も改めて築かれたものと考察される。
戦災はじめ都市計画等によって、平良の街なみは大きく変貌、石垣も消滅しつつあるいま、当時の石造文化を知る上からも重要な建造物である。


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