【市指定:天然記念物・動物】ツマグロゼミ


ツマグロゼミ

ツマグロゼミは、中国・台湾・八重山諸島・宮古(城辺字砂川・字友利の一部と上野地区の一部)に分布し、宮古島を北限とする。屋敷木のイスノキに生息は限られているが、自然林に近い状態の上比屋山のアカギ・リュウキュウガキ・クロヨナ等に自然分布している。ツマグロゼミは、前翅先端に小さな暗色紋があることからその名がある。
城辺地区の砂川や友利では、「ヌービスガーラ」あるいは「ヌスピィガーラー」と呼ばれている。ヌービズガーラとはセミの仲間でも特に小さな声で鳴くのでこの名がつけられたといわれる。また、ヌスピィガーラとはユスキギー(イスノキ)にだけ生息することからこの名がつけられたようである。ツマグロゼミは梅雨期の5月下旬~6月下旬に発生する。頭を下にして止まる習性を持ち、シーッ、シーッと鳴く。朝5時30分頃から鳴きはじめ、夕方7時30分頃まで鳴いている。