【市指定:天然記念物・植物】好善ミガガマ御嶽の植物群落~こうじんみががまうたきのしょくぶつぐんらく~
好善ミガガマ御嶽を擁する植物群落で、御嶽林であるため長い間開発などから保護され、宮古島南岸地域の自然植物を見ることができる。
植物群落のほぼ中央部に拝所があり、拝所の周囲には胸高直径60~80cmのタイワンエノキ4本、40cmのクロヨナ2本が生育し、うっそうとしている。この自然植生を取り囲むようにヤンバルアカメガシワやオオバギなどの二次林が成立している。植生の階層構造は4階層にほぼ分化し、高木層はタイワンエノキが最も優先している。亜高木層はヤブニッケイ、タイワンエノキ、ハブカズラなどが比較的優占し、低木層にはクロツグが、草本層にはクワズイモがそれぞれ優占している。
拝所への参道沿いのヤンバルアカメガシワやオオバギの二次林内では、下草刈りがときどき行われているが、自然植生へ遷移する潜在力を秘めており、御嶽中央部のタイワンエノキ林と共に地域の自然環境を知る手がかりとなる。
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