【国登録:有形文化財】大野越排水溝~おおのごしはいすいこう~


大野越排水溝

宮古島市の大野山林に位置し、1934(昭和9)年に建設された隧道である。この地域は低湿地の広がる土地であったため、水はけが悪く、常に湿潤な土地であった。国は、農業上の土地の利用増進を図る目的で、大野山耕地整理計画を策定し、その事業のひとつとして、大野越排水溝が建設された。構造は、アーチ型の鉄筋コンクリート造で、延長640m・高さ約1.7m・幅約1.8mの規模である。

保存状態は比較的良好であり、現在も排水トンネルとして機能している。以上のとおり「大野越排水溝」は昭和初期の隧道としては、規模が大きく、建設当時の技術的水準の高さ及び歴史的背景を反映する建造物として貴重である。



≫Gooleマップで見る