【市指定:天然記念物・植物】サキシマスオウノキ


サキシマスオウノキ
アオギリ科に属し高さ5.15mに達する常緑の高木で通常紅樹林内に自生する。葉は長楕円状卵形.楕円状卵型、長さ10.20m、鈍頭、円脚、表面は無毛で平滑、裏面は淡色または銀灰色の円状の麟片を密布する。果実は硬い木質で広いボート形、表面は平滑で光沢がある。奄美大島・沖縄島・宮古・石垣・西表、台湾その他熱帯アジア・ポリネシア・アフリカまで分布する。

宮古では、下地地区の2ヶ所に自生しており、植物の形、根の働きなどを考える上でとても大事な植物育成見本として保護しなければならない。トマイ御嶽の自生地は、与那覇湾に突き出た岬の先端にあり、海岸寄りはモモタマナ等の高木とともにサキシマスオウノキが優占し、成木・幼木とも多数生育する。海岸べりに巨木があり樹高8.10m、板根の高さは1.1.3mで、樹齢は150.200年と推定される。
ツヅ御嶽は、字上地、上角の高台にあるが、サキシマスオウノキがどうしてこの高台に自生したのか。親木は枯朽しているが、その周辺に成木が10数本自生している。その昔このツヅ御嶽の下は波打ち際だったのが海退現象で種子が取り残され、群落を形成したものと推測される。



≫Gooleマップで見る