【市指定:記念物名勝】白鳥崎岩礁海岸地域~しらとりさきがんしょうかいがんちいき~
伊良部島の北西、東シナ海に面し、県内有数の弧状の裾礁(通称白鳥干瀬)を臨む大海原と、それらの浸食により形成された岩礁地帯である。現在は西海岸公園地域にもなっているが、亜熱帯特有の岩礁性植物が数多く植生している所でもある。
伊良部島と下地島は、今から約200万年~600万年前の新生代第三紀の鮮新世にできた島尻層群の上に第四紀更新世の琉球石灰岩が重なった地層になっている。第四紀更新世の琉球石灰岩は、約200万年前に形成された石灰岩で、友利石灰岩、下地島石灰岩、白鳥崎石灰岩と言われている。
友利石灰岩は、琉球石灰岩の中では比較的古い石灰岩で、牧山周辺と白鳥崎で露呈している。繊密なものはトラパーチンとも呼ばれている。白鳥崎は、風化、浸食が激しく一部は海食柵を形成。また、新第三紀鮮新世層が露呈している貴重な場所である。
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