文化財紹介
【県指定:有形民俗】城辺町の友利のあま井~ぐすくべちょうのともりのあまがー~
城辺の字砂川と字友利の境界にあって、友利元島遺跡の西側に隣接する自然洞窟の井泉である。降り口から湧き口までの深さは約20m、自然洞窟井泉の規模としては大きく、水量も豊かである。 1965(昭和40)年に城辺で上水道が普及する以前は、この井泉が飲料水を始め、生活を営む上の貴重な水資源であった。水を汲む[…] 続きを読む ⇒
【市指定:史跡】スサビミャーカ:巨石墓~すさびみゃーか:きょせきばか~
字伊良部の東方約340mの所にあり、1600年頃建造されたと推定され、現存する伊良部地区のミャーカの中では、規模が最も大きく、石工技術も優れている。外囲いの石積みは二重になっている。外側は東西10.8m・南北7.2m・高さは1.8mで、畳大の巨石を積み上げている。 内囲いの石積みと二つの壁は、厚さ2[…] 続きを読む ⇒
【県指定:有形民俗】ウイピャームトゥの祭場~ういぴゃーむとぅのさいじょう~
砂川集落の南方の上比屋山遺跡内にあるマイウイピヤー・クスウイピャー・ウイウスの籠(こも)りの儀礼に用いられる3棟の家屋は、祭場内の石垣などとともによく保存されていて、宮古の村落祭祀を理解するうえで極めて貴重である。3棟とも側面が琉球石灰岩の石積みで、高さ120~130cm程度の軒の低い造りである。そ[…] 続きを読む ⇒
【市指定・史跡】サバウツガー
直径1.5m、深さ4.5mの石積みのサバウツガーとその周辺地域、それに、井戸までの階段も含めて指定されている。1966(昭和41)年8月に簡易水道が敷設されるまで、240年以上も佐良浜の人達の生活用水として活用されてきた井戸である。名前の由来は、池間島から見た地形が鮫(サメ)の口に似ていることからサ[…] 続きを読む ⇒
【国指定:選定無形民俗】野原のマストリャー~のばるのますとりゃー~
旧暦8月15日に、上野地区野原(のばる)で行われる豊年祭である。午前中、大グスク内の拝所で婦人が祈願し、夕方には、4か所のマスムトゥ(貢租を集めた場所)で、酒・肴を囲んで男たちが直会をする。公民館の広場では、青年男子による棒術4組と、婦人の踊りが演じられる。婦人の踊りは数列縦隊になり、前列はくば扇、[…] 続きを読む ⇒
【市指定:天然記念物・地質】大竹中洞穴~うぶたけなかどうけつ~
佐和田線と基幹農道との交差点の東北側500m程の所、土地改良区内にある。1977(昭和52)年12月18日、琉球大学の野原朝秀教授等によってミヤコノロジカの化石片が発見され、1999年3月には、人の歯の化石も見つかっている。大竹中洞穴は杓文字(しゃもじ)型をした広い陥没ドリーネの崖面にあり、この横穴[…] 続きを読む ⇒
【国指定:無形民俗】宮古のクイチャー~みやこのくいちゃー~
宮古のクイチャーは、宮古諸島各地に伝承されている集団の踊りである。豊年祭や雨乞い等の機会に、また、随時娯楽として、集落ごとに生き生きと踊られてきた。 クイチャーは、通常野外で男女が輪になって歌い踊るものである。皆で声を合わせて歌いながら、円陣をつくり両手を前後左右に振り、大地を踏みしめ跳びはねる動作[…] 続きを読む ⇒
【市指定:記念物名勝】下地島南・西岩礁海岸~しもじじまみなみ・にしがんしょうかいがん~
下地島の南・西側海岸は、「通り池」や「ナビズク」「ナガビダイキ」「オコイキ」など沖縄の岩礁地帯の特徴が如実に表れている所である。カルスト地形特有のドリーネが数多くあり、琉球石灰岩は砕屑性砂質、礫質石灰岩、石灰藻、サンゴ石灰岩などの岩相の区分が観察できる貴重な地域である。 特に、下地島は隆起珊瑚礁でで[…] 続きを読む ⇒
【市指定:記念物名勝】白鳥崎岩礁海岸地域~しらとりさきがんしょうかいがんちいき~
伊良部島の北西、東シナ海に面し、県内有数の弧状の裾礁(通称白鳥干瀬)を臨む大海原と、それらの浸食により形成された岩礁地帯である。現在は西海岸公園地域にもなっているが、亜熱帯特有の岩礁性植物が数多く植生している所でもある。 伊良部島と下地島は、今から約200万年~600万年前の新生代第三紀の鮮新世にで[…] 続きを読む ⇒
【国選定:選定保存技術】苧麻糸手績み~ちょまいとてうみ~
苧麻糸手績みは、苧麻(からむし・イラクサ科の多年草・ブーともいう)の繊維を手績み(繋(つな)ぐことの意)して糸を製作する技術である。苧麻糸は、宮古上布等の織物の主要な原材料である。茎の表皮から繊維をとって細く裂き手で績み長い糸を作る。緯糸(よこいと)は、細く裂いた繊維の根元と先端とを撚(よ)り合わせ[…] 続きを読む ⇒